野菜・果物の摂取量めやす早わかり 野菜&果物パレット 色のパワーが元気の素 カラダを支える 野菜&果物のおはなし back number
015:果物の糖質を知ろう 監修:医学博士 長野美根
 糖質は、タンパク質、脂質と並ぶ3大栄養素の一つ。主に炭素、水素、酸素からできていて、人が活動するための主要なエネルギー源です。「糖」のイメージから「甘いもの」「肥満のもと」といったイメージが強いのですが、糖質にも甘くないものや太りにくいものなどいろいろな種類があり、それぞれ働きに違いがあります。
 果物には、この糖質の仲間であるブドウ糖や果糖が多く含まれ、自然な甘みのもとになっています。これらは単糖類と呼ばれる最も小さい単位の糖で、ショ糖やでんぷんなどの他の糖質の構成成分になります。
果物の糖質は吸収が早いのが特徴
 ブドウ糖や果糖は分子が小さいので、吸収が早いのが特徴です。でんぷんなどの分子が大きい糖質も、消化の過程で最終的に単糖類にまで分解されてから吸収されますが、それには時間がかかります。ですから、ブドウ糖や果糖を多く含む果物は、疲労時など素早くエネルギーを補給したいときに効果的です。果物のなかでも、とくにブドウ糖が多いのは、その名の通りブドウをはじめ、バナナやあんずなど。果糖は、ブドウ、りんご、さくらんぼなどに多く含まれています。
糖質の分類と種類
単糖類 最も小さい単位の糖。
体内にすばやく吸収されるのが特徴。
ブドウ糖
果実やはちみつなど、自然界に最も多く存在する糖。血液中にも血糖として含まれる。
果糖
果実やはちみつに多く含まれ、糖質のなかで最も甘味が強い糖。
少糖類 単糖が2個から20個ほど結合したもの
ショ糖
調味料として使われる砂糖、グラニュー糖や黒糖などの主成分。
麦芽糖
麦芽や麦芽水飴に多く含まれ、さわやかな甘みがある。
乳糖
母乳や牛乳など哺乳動物の乳汁に含まれる糖。
オリゴ糖(フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖など)
胃の消化酵素で分解されにくく、大腸まで届いて善玉菌を増やし、
腸の調子を整える。
多糖類 多数の短糖や糖類が結合したもの
でんぷん
米やパン、麺類、いも類など、主食となる食品に多く含まれ、単糖にまで分解されてから吸収される。
食物繊維(セルロース、ヘミセルロース、ペクチンなど)
植物組織の骨格を形成している成分。ほとんど消化されず、
エネルギー源にはならない。