■ アスパラガスから発見されたアスパラギン酸の秘密
指導:医学博士 長野美根
 
 アスパラガスの学名は「アスパラガス・オフィシリス」といいますが、このオフィシリスは「薬用の」という意味です。確かに、古代ギリシャでは心臓病の薬として、中国では滋養強壮や利尿の薬として使われていたという民間療法も伝えられています。
 現在、アスパラガスは健康によい野菜として人気があります。アスパラガスのヘルシー成分としてとくに注目されているのがアスパラギン酸です。アスパラギン酸は、1806年にアスパラガスの汁から発見され、その名前もアスパラガスからつけられました。そんなアスパラギン酸にはどんな秘密があるのでしょうか。
 
アスパラギン酸とはどんな成分?
   アスパラギン酸は、約20種ほどあるとされるアミノ酸のうちのひとつです。アミノ酸はタンパク質を構成する成分で、その組み合わせによって様々な種類のタンパク質を作ります。アスパラギン酸も他のアミノ酸と一緒にタンパク質を合成する材料にもなりますが、単独でもいろいろな働きを持っています。
 
ミネラルを運び、スタミナをアップ
 

 もうひとつ忘れてはならないのは、カリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルと結びついて、これらを体の各組織に運ぶ働きです。これらのミネラルはいずれも体内で重要な働きをしていますが、アスパラギン酸の作用でより吸収されやすくなり、必要な組織に順調に運ばれるようになると考えられているのです。
 これらのミネラルは筋肉運動に必要なエネルギーが順調に作られるようにする働きをします。そのため、スポーツ選手などは、アスパラギン酸と無機質が結びついたアスパラギン酸塩をとるとよいといわれています。この効果を期待して、スタミナ強化をうたったドリンク剤によく配合されるようにもなったのです。