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健康

からだによいこと、つづけて元気に #:168 2013.05.28更新 <監修: 医学博士 長野美根>

フルーツの魅力は栄養プラスアルファ

フルーツには、ビタミンやミネラル、そして注目のフィトケミカル(又はファイトケミカルとも言う)などが豊富に含まれています。でもこうした栄養以外にも、フルーツならではの魅力がいっぱい。そのカラフルな自然の色彩や甘い香り、独特の歯触りなどが、栄養とは別に私たちの食欲をそそり、幸せな気分にしてくれます。今回はフルーツのプラスαの魅力に注目したいと思います。

フルーツの持つ5つの魅力

(1) 色彩の魅力
フルーツの自然の色彩は、豊かなイメージを与えてくれます。赤色のフルーツからは元気なパワーを感じたり、食欲を刺激されますね。オレンジ色のフルーツからは健康的なイメージや栄養の豊富さを感じます。黄色のフルーツには、気分を軽くして心身を解放する作用があるのです。緑色のフルーツは清涼感や清潔感をもたらすと同時に、心を安定させます。このように多彩なフルーツを目にしているだけで、とても豊かな気持ちになります。

(2) 香り
フルーツの香りには心や体をリラックスさせたり、リフレッシュさせる力があります。フルーツが部屋にあるだけで、雰囲気がアップしてリラクゼーションを誘います。人気のフルーツセラピーのなかでも、グレープフルーツやオレンジ、レモンといった柑橘にはリモネンという香り成分が含まれ、気持ちを落ちつかせ、落ち込んだ気分をリフレッシュさせてくれます。
 またフルーツの香りと風味を凝縮したフルーツソースも人気が高く、注目されています。デザートやパン、ヨーグルトに添えるほか、カクテル作りにも使われるなど、おしゃれに活用されています。

(3) 温度
「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく」いただきたいもの。フルーツの果糖には、冷やすと甘味を増す性質があるので、フレッシュフルーツは適度に冷やして楽しみましょう。朝の食卓も、温かなカフェオレ、焼き立てのパン、そして冷やしたフルーツと、それぞれをベストの状態で食べるようにすれば、同じメニューでもとても贅沢な気分になることでしょう。

(4) 味わい
フルーツには五味(甘味・辛味・苦味・酸味・塩辛味)のうち、主に甘味と酸味の味わいがあります。フルーツの甘味は、果糖やブトウ糖、ショ糖などが組み合わされた自然の甘味。肉料理など料理の隠し味にしてもまろやかになります。
 一方「酸味」は、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸。これには味にメリハリをつける効果があります。脂っこい料理をさっぱりさせたり、柑橘の果汁などをドレッシングやお寿司づくりなどに活用してもさわやかです。

(5) 食感
食事の楽しみのひとつに食感があります。子供の好き嫌いは、味もありますが、この食感によることが多いほどです。食感をあらわす日本語はたくさんありますが、果物の場合に思い浮かぶのは「サクサク」「シャリシャリ」などでしょうか。リンゴや梨などきめの細かい果肉をかむときの音ですね。これに対して「ねっとり」「とろけるような」などで表現されるのが柔らかな果肉のバナナやマンゴーなどの南国のフルーツ。いずれも完熟した果物の食感は口福をもたらしてくれます。

この他にもフルーツは季節感やエキゾチズム、ゴージャス感など、いろいろな魅力を持っています。しかしこれはフルーツだけでなく、食品全体に言えることです。食べ物にはエネルギーや栄養補給という「機能」以外にも、心を豊かにしたり、気分をリフレッシュしてくれるなどの「役割」があります。フルーツのプラスαの魅力を通じて「食生活」を文化として考える機会にしてください。