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健康

からだによいこと、つづけて元気に #:173 2013.08.06更新 <監修: 医学博士 長野美根>

食欲の出る朝食で能率アップ

この時期は蒸し暑さから睡眠の質も落ちがちです。それにともなって朝の目覚めが悪くなり、時間がない、食欲がないなどの理由から朝食を食べないで出かける人がふえているようです。朝食は1日の生活リズムを作り出す大きな要因。リズムが崩れるとやがて体調の崩れにつながり、ますます不健康になりがちです。

朝食抜きが夏バテを後押ししていませんか?

朝食抜きが夏バテを後押ししていませんか?

朝食がなぜ重要なのかは、これまでも何度かお話してきました。起き抜けの脳はエネルギーが不足していますが、この脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源にしています。しかし夕食でとったブドウ糖が肝臓でグリコーゲンとして蓄えられる量には限りがあります。私たちは睡眠中でも脳のブドウ糖を消費するので、朝食をしっかり食べて補給する必要があるのです。血液中のブドウ糖が不足する、いわゆる低血糖状態では、体に大きなストレスを感じてしまいます。ぼんやりしたり、ぐったりしたり、頭を働かせるエネルギーが不足しているので、集中力もなくなり、仕事も思うようにはかどりません。こんな状態を夏の暑さだけのせいにしていませんか。朝食抜きの生活習慣が、夏バテの症状にますます追い打ちをかけていることも考えられます。

朝は少しでも食べることから始めましょう

日頃から朝食抜きという人に、いきなり完璧な朝食を明日から食べろといっても大変です。まずは毎朝、少しでも何かを必ず食べてから出掛ける習慣をつけましょう。栄養バランスのよいバナナや牛乳などの単品から始めてもかまいません。慣れたらバナナにヨーグルトを組み合わせたり、牛乳にきな粉をプラスするだけでも、摂取できる栄養素がふえます。
 朝食を抜いた1日2食の生活では、どうしても摂取する食品の数が減ってしまい、1日に必要な栄養が摂りにくくなります。特にビタミンやミネラル、食物繊維などの不足しがちな栄養素の必要量を満たすのは大変です。朝、何か食べる習慣が身についたら、次にはパンやごはんを食べて脳にブドウ糖分を送り、サラダや具だくさん味噌汁などをメニューに組み入れるなど、徐々に食品の数をふやしていきましょう。納豆や卵などのタンパク質も加われば理想の朝食になります。

食欲のない人の朝食対策にはフルーツ&ヨーグルト

食欲のない人の朝食対策にはフルーツ&ヨーグルト

夏の朝はどうしても食欲が出なくて、と言う人には、喉ごしがよく食べやすいメニューがおすすめ。冷たいお茶をかけてサラサラとかき込む「朝茶漬け」も一時ブームになりましたが、夏はこのように冷んやりとして、飲み込みやすいものが最適です。その点、フルーツ&ヨーグルトは夏にぴったりの朝食入門メニュー。
 フルーツはビタミン、ミネラル、食物繊維を含んでおり、フルーツの糖質である「果糖」は分解されやすく、即効性のあるエネルギー源です。これにヨーグルトをプラスすることで、喉ごしが良くなるばかりか、いろいろな栄養素をとることができます。またフルーツの水溶性食物繊維とヨーグルトの乳酸菌の働きで、腸内環境がよくなるので、朝からお腹もすっきりとします。
 夏バテに立ち向かいたいけれど朝食を食べる習慣がないというあなた、まずはフルーツ&ヨーグルトから始めてみませんか。きっと午前中の能率に差が出ますよ。