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歴史と雑学

果物と野菜に関するなるほどがいっぱい #:176 2013.09.24更新 <監修: 医学博士 長野美根>

ジャムとコンフィチュールは違うの?

おしゃれにラッピングされた、色とりどりのビン詰めが並ぶ売り場。「ジャム」だと思って手に取ると「コンフィチュール」と表示されています。でも外から見ただけでは、とろりとした果肉がジャムと同じように見えてしまいます。いったいジャムとコンフィチュールには、どんな違いがあるのでしょうか。もともとコンフィチュール(cinfiture)とは、フランス語でジャムを意味する言葉。ですから何となく「新感覚のジャム」をわざとおしゃれに呼んでいるのかな?と思っている人も多いようです。

フルーツの形が残っているのがコンフィチュール?

グルメたちに言わせるとジャムとコンフィチュールでは、それぞれ形状や加工法などに違いがあるとのこと。言葉の成り立ちからいくと、英語のジャム(jam)の語源は「ぎっしり詰め込む」という意味から出たものであり、形状的にも凝固したイメージです。一方コンフィチュールのコンフィ(cinfit)は、調理用語で食材を風味よく保存することを意味し、長く保存するための調理技術を前提として生まれた言葉です。
 従来のジャムは、ほとんどが煮込んで、ペクチンによってゼリー化させて作りますが、コンフィチュールは砂糖で果汁を浸出させ、果汁だけを煮詰めた後に果肉を漬けるのがもともとの昔ながらの製法です。売り場で見るコンフィチュールはフルーツの形状がかなり残されています。そして人気のコンフィチュールは、野菜やナッツ、香辛料やハーブ、リキュールなど、フルーツ以外の要素も加えて仕上げたものが多いのが特徴です。糖度も抑え気味でよりフルーティーな風味を楽しめる保存漬けというイメージが強いですね。
従来のジャムよりも素材や組み合わせが多様化しているので、売り場ではじっくりとラベルを見て、好みの味を見つけましょう。お店の人に説明をしてもらうのもショッピングの楽しみです。

コンフィチュールをおしゃれに使いこなすには

コンフィチュールをおしゃれに使いこなすには

コンフィチュールの人気の秘密は何と言っても個性豊かな風味と鮮度感。これらを生かして従来のペースト状のジャムよりも幅広く活用できるところにあるようです。パンに塗ったり、ヨーグルトにのせることはもちろん、マフィンやスコーンとの相性も抜群。甘さ控えめのものが多いので、パウンドケーキなどの焼き菓子にソースとして添えれば、おもてなしのシーンにも最適。美しい色合いを楽しむことができます。フルーツの粒々感を生かして、流行のパンケーキにトッピングしても美味しそう。またドリンク作りにも幅広く活用できます。紅茶やハーブティーなどのホットドリンクに入れるほか、氷を入れてソーダ割りにしても果肉の彩りが美しくさわやかな1杯に。盛夏にはかき氷のシロップとしてもおすすめです。
 さらにバルサミコ酢やオリーブオイルと合わせてフルーツドレッシングにしたり、カレーの隠し味や肉料理の風味付けなど、調味料としても活用したいところ。コンフィチュール専門店には、フルーツだけでなく、野菜やナッツ類など、いろいろな味の組み合わせが豊富に揃っているので、何をチョイスしてどう食卓へ生かすかは、あなたのセンスの見せ所ですね。