\健康/

健康

からだによいこと、つづけて元気に #:179 2013.11.05更新 <監修: 医学博士 長野美根>

冷えに強くなる食事学

朝晩めっきり冷えてきましたね。冬にむかって特に気をつけたいヘルスケアは、乾燥対策、風邪予防、冷えです。なかでも「冷え性」は女子の大敵。手足の指先がいつも冷たい、背中や腰が冷えて辛いなどの声をよく耳にします。
 女性に冷え性が多いのは一般的に皮下脂肪が多いため、外からの熱を通しにくく、いったん冷えると温まりにくい性質があるからです。また血行の悪さも冷え性の原因になります。女性は周期的にホルモンの分泌が変化するので、血管を収縮、拡張させて熱をコントロールする自律神経のバランスをくずしやすいからだと考えられています。

まずは生活習慣から気をつけて

まずは生活習慣から気をつけて

冷え性の不快な症状を「体質だから仕方がないわ」とあきらめていませんか。積極的に対策をとらないと血液の循環が悪くなり、さまざまな代謝機能が低下します。その結果、体の抵抗力が弱まって風邪のウィルスなどにも負けやすくなるうえ、太りやすくなったり、老化が早まることにもつながるのです。なんと「冷え」は美容の大敵でもあるわけです。
 冷え性は病気というよりも、血行が悪いために起こる不快な症状です。それだけに毎日の生活上の工夫で、かなり改善することもできます。まずは自律神経のバランスを整えるためにも、規則正しい生活が大切。早寝早起きはもちろん、食事は三食決まった時間に摂ります。とくに朝食では暖かい汁物や飲み物をとるようにすれば、体が温まります。適度な運動や時間をかけた入浴なども血行をよくするのに有効。積極的に体を動かす努力や、ぬるめの湯船にゆっくりとつかる習慣をつけましょう。ファッションでは、きつすぎる下着や高すぎるハイヒールなどを無理して続けていると、血行不良の原因になります。

血行を良くし、体を温めてくれる食事とは?

血行を良くし、体を温めてくれる食事とは?

体を温めるためには、タンパク質やビタミン類などが豊富に含まれた、エネルギーの多い食品を摂ることです。ダイエットのためだからとこれらを控えすぎていると、冷え性がどんどんすすんでしまいます。とくに体の保温のために欠かせない、肉や魚、大豆製品に含まれる良質のタンパク質は充分に摂りたいものです。
 ビタミン類ではB群、C、Eを積極的に摂りましょう。EとBは小麦胚芽、緑黄色野菜、豆類などに多く、Cはブロッコリー、パプリカ、芽キャベツ、柑橘類などに含まれています。またほうれん草やレバー、ごまや貝類などに多い鉄分も造血を促すので、血行不良や冷え性に有効です。鉄はビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まるので、ほうれん草のごま和えなどのように、組み合わせを考えて献立づくりをするとよいでしょう。
他にも体を温めるカプサイシンを含んだトウガラシもよく知られています。魚介や野菜類をバランス良く組み合わせた鍋物を、たっぷりの七味トウガラシや、もみじおろしを薬味にして食べれば、最強の冷え改善メニューになりそうですね。