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健康

からだによいこと、つづけて元気に #:180 2013.11.26更新 <監修: 医学博士 長野美根>

腸をきれいにして美しく

「体の中から美しく~」という意識が、女子たちの間に高まっています。本当の美しさは健康な体があってこそのもの。毎日を健やかに過ごすためには「快食」「快眠」そして「快便」が理想です。しかし下痢や便秘で悩んでいる人は案外多いのです。重要な臓器である腸が健康であれば、こうした悩みは少ないのですが、腸内環境が悪いと、いろいろなトラブルが起こりがちです。

女子に多い悩み「便秘」を見直そう

女子に多い悩み「便秘」を見直そう

なかでも女子に多いのは「便秘」。イライラしたり、肌荒れを引き起こしたり、太りやすくなったりと、便秘は女子の「きれい」の大敵です。男性より女性に便秘が多いのは、女性特有のホルモンが腸の働きを鈍らせる、骨盤が広いので腸が屈曲しやすい、腹筋が弱いなどの理由が考えられています。
 便秘には、大腸などの病気が原因の「器質性便秘」と、大腸の働きの低下で起こる「機能性便秘」があります。便秘の多くは後者の「機能性便秘」ですが、これには旅先などでよく起きる急性の便秘と、2日以上お通じ無しの状態が1ヵ月以上続く慢性の便秘があります。女子に多い慢性の便秘は、さらに次の3つに分けられるのです。

「直腸性便秘」
常に便意を我慢していると便意が起こりにくくなり便が停滞する

「弛緩性便秘」
大腸全体の働きが鈍くなり、便がたまりやすくなる

「けいれん性便秘」
ストレスなどで大腸が過敏になり、便がスムーズに運ばれない

これらはそれぞれ単独で起こることもありますが、実際にはミックスした形で慢性の便秘の原因となることが多いのです。

生活習慣と食習慣の両面から改善策を!

機能性便秘は、生活習慣の見直しや、食物繊維、水分の摂取などを心掛けることで改善できます。まず「直腸性便秘」は便意を我慢しないこと。そして規則正しい食事とともに毎日の排便習慣を身につけることです。
 腸のぜんどう運動が弱まって起こる「弛緩性便秘」は、食物繊維たっぷりの食事をとることが大切。穀類や芋、ごぼうなどに多い不溶性食物繊維は便の量をふやし、有害物質を体外に排出させる働きをします。同時に腸壁を刺激してぜんどう運動を促し、便秘を解消してくれます。また海藻や果物などに多く含まれる水溶性食物繊維も、保水性が高く便を柔らかにするので効果的。合わせて適度の運動もまめに実行してください。
 ストレスなどが原因の「けいれん性便秘」の場合は、冷たいもの、脂っこい食品、刺激物などを避け、繊維の多いものより、消化のよい食品を柔らかく調理して食べるようにします。軽いスポーツや入浴などで気分転換するのもよいでしょう。

バナナや発酵食品もきれいの味方につけよう!

バナナや発酵食品もきれいの味方につけよう!

私たちの腸の中には腸内環境を整えてくれる善玉菌、有害物質を生成する悪玉菌、どちらにも転んでしまう日和見菌などがいます。これらがバランスよく共存していれば、腸の健康が保たれますが、日和見菌が生活や食事の乱れなどで悪玉菌に変わると、腸内環境はたちまち悪いほうに傾いて、下痢や便秘などのトラブルにつながるのです。
 ヨーグルトに含まれるビフィズス菌や乳酸菌は善玉菌。腸の働きを活発にして、便秘を予防したり、病原菌の繁殖を防いで腸内環境を整えてくれます。今はいろいろな機能を持ったヨーグルトが出回っているので、お気に入りを見つけましょう。そこにバナナを加えればさらに効果がアップ。バナナには善玉菌をふやす食物繊維やオリゴ糖が含まれています。手軽に食べられるバナナヨーグルトを毎朝の習慣にしましょう。また納豆やキムチ、ぬか漬けなどの発酵食品も、ビフィズス菌を増やす助けをします。積極的にとって、「きれい」の味方にしませんか。