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正しい知識でこれからの毎日を楽しく #:220 2016.06.14更新 <監修: 医学博士 長野美根>

パソコン眼病にご用心!

現代社会では、オフィスでのパソコン作業の時間が長くなっているうえに、自宅でもネットやゲームなどでパソコンの前にすわる機会がふえています。こうしたライフスタイルで起こるトラブルは、「VDT症候群」と呼ばれています。Vはビジュアルまたはビデオ、Dはディスプレイ、Tはターミナルの略です。VDT作業が長時間続くと、どうしても目に負担がかかってしまいます。これは「テクノストレス眼病」などとも呼ばれていますが、目がショボショボしたり、ドライアイや充血、視力が落ちる、疲れ目などの症状が出るもので、すでに自覚のある人も多いことでしょう。
 さらにパソコンの前に長くすわっていると、肩こりや腰痛、手足のむくみなどもおきがちです。とはいえ、いまや日常生活には欠かせないパソコン、上手につき合って、疲れ目や体調不良を予防したいものです。

まず今の作業環境を見直してみませんか?

毎日あたりまえのように使っているパソコン。でも椅子や机の条件を見直すことで、目や体への負担を軽くすることができます。パソコン作業は、画面を軽く見下ろす状態で行いましょう。椅子も深く腰掛けて背筋を伸ばしたときに、靴底全体が床につく高さにします。両腕がキーボードにほぼ水平になるようにして作業をしてください。また作業のとき、画面、キーボード、書類や資料への視距離は、だいたい同じくらいに設定すると負担が少ないでしょう。 

「明るさ」も大きなポイントです。明暗の差が激しすぎる環境は目の負担になります。照明は画面に映らないようにしたり、窓からの日差しが強すぎるときは、ブラインドなどで光を適度にさえぎりましょう。細かなことですか、ディスプレィの画面をいつも清潔にしておくこと、マウス、マウスパットなど、使いやすいものを選ぶことも大切ですね。

具体的な疲れ目対策をしましょう

疲れ目を解消するには目を休めることが何より効果的です。1時間作業をしたら10~15分程度休むと、目のピントを合わせる能力がよみがえるといわれています。その間に軽いストレッチをして筋肉をほぐしたり、リラックスして遠くの景色を眺めるのも効果的
です。気分転換にもなり、ストレスも軽減されます。

また日常的にはしっかりと睡眠をとって目を休めましょう。帰宅後や休日にも長時間パソコンやスマホを使い続けると、眼精疲労の原因になります。睡眠前の読書やメールなどもほどほどに。乾燥が気になったら、意識してまばたきの回数を増やしてみましょう。ドライアイ用の目薬をこまめにさすのもよいでしょう。ときどき蒸しタオルで温湿布をするのも気持ちのよいものです。こうした工夫や努力をしても目の疲れが取れない人は、メガネやコンタクトレンズの度をチックしたり、隠れた目の病気がないかどうか、眼科を受診するようにしましょう。

参考 厚生労働省 「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」