\食育と栄養学/

食育と栄養学

正しい知識でこれからの毎日を楽しく #:221 2016.07.26更新 <監修: 医学博士 長野美根>

グレープフルーツのことをちゃんと知る

さわやかな香りとたっぷりの果汁、ジューシーな味わいが魅力のグレープフルーツ。ビタミンCも豊富で、今や朝食やデザートタイムなどに欠かせません。原産地は西インド諸島といわれていますが、現在はフロリダやカリフォルニアなどの温暖な地域で栽培されるミカン科の常緑高木です。レモンやオレンジと同じ柑橘類なのですが、実のつき方がぶどうの房のように数個ずつ群がってつくのが特徴。遠くから見ると、まさにぶどうに見えることから「グレープフルーツ」と呼ばれるようになりました。

代表的な品種はホワイト種です。種はほとんどなく、果肉は明るい黄色で、爽やかな酸味とほのかな苦みが魅力。グレープフルーツ本来の風味が楽しめます。果肉が赤いのはルビー種です。甘味が強く酸味が少ないのが特徴です。この2品種が主流ですが、ほかにも果肉が薄桃色で、甘味と酸味のバランスがよいピンク種などもあります。出回り期は産地によっても異なり、大西洋の海風を受けて育ったフロリダ産は、11月から5月ごろまで流通されます。なかでも2月から4月頃のものが果汁が豊富で濃厚な甘みとフレッシュな酸味がいっぱいです。他にもカリフォルニア、南アフリカ、イスラエル、トルコ等からも輸入されていて、ほぼ1年中入手できるようになっています。
 おいしいグレープフルーツをゲットするには、お店でまず手にとってみてください。皮に張りがあり、表面がなめらかで、ずっしりと重みのあるものを選ぶと、果汁がたっぷりと含まれています。保存は、ほかの柑橘類と同じに涼しい場所におきましょう。夏場は乾燥を防ぐためにビニール袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室などに入れておくとよいでしょう。

グレープフルーツの楽しみ方

果汁たっぷりのグレープフルーツは、カットしてスプーンで食べるほか、スイーツや料理に使ったり、絞ってジュースにしたりと、幅広く活用できるのが魅力です。とくにこれからの季節、さわやかな酸味を料理に生かせば、食欲をそそる一品になることでしょう。

〔サラダで〕
 グレープフルーツは小房に分けて袋から取り出したら、セロリやウドなど歯ざわりのよい野菜と組み合わせてサラダにするとよく合います。ドレッシングにも絞り汁を入れて香りを生かしましょう。よく冷やしてからいただきます。


〔ちらし寿司で〕
 すし酢の代わりにグレープフルーツの果肉をつぶしたものに塩と砂糖を加え、ご飯に混ぜてすし飯を作ります。具材には、ゆで海老やホタテ、イクラや白身の魚がよく合います。グレープフルーツの果肉と一緒にトッピングしましょう。やさしい酸味に仕上がるので、酢の苦手な人や、お子さまにも喜ばれます。

〔ドリンクで〕
 グレープフルーツは大きめのスクイーザーで絞ると、手軽においしいフレッシュジュースが作れます。ポイントは飲む直前に絞ること。あらかじめ冷やしたものを絞ると、氷を入れなくても冷たいので濃厚な風味が楽しめます。また電子レンジで加熱して、ホットドリンクにしてもおいしいもの。お好みではちみつなどを加えてもよいでしょう。

〔小房に分けてストックを〕
グレープフルーツは小房に分けて袋から出し、密閉容器などに入れてストックしておきましょう。シュガーやフルーツジュース、ラム酒などをかけて冷蔵しておけば、ヨーグルトやアイスクリームなどのトッピングに重宝します。

 食欲の落ちがちなこの季節、グレープフルーツを使ったレシピでおいしくパワーアップしてください。豊富な果汁をむだなく上手に使うことがポイントです。


参考資料
・Doleリーフレット資料
・日本青果物輸出入安全推進協会『菜果フォーラム22号』