\ライフスタイル/

ライフスタイル

正しい知識でこれからの毎日を楽しく #:226 2016.10.18更新 <監修: 医学博士 長野美根>

パイナップルのことをちゃんと知る

艶やかな緑の葉、黄金色に甘く香る果肉、南の島からやって来たパイナップルは、パワフルな存在感が魅力のフルーツです。原産地はブラジルですが、現在は主産地であるフィリピンやハワイ、台湾などから一年中輸入されています。
 実はこのパイナップル、木の実ではなく草の実なのです。茎の上にらせん状に小さな花がつき、咲き終わったあとに一つ一つが小果となって、全体が大きな集合果になります。表面にたくさんあるうろこ状の皮は、お花の名残りというわけです。ちょっといかつい外見ですが、コツを知れば扱いも意外と簡単。選び方やカッティングの手順、おいしい食べ方などを知って、完熟したパイナップルのジューシーなおいしさを楽しんでください。

栄養をちゃんと知る

栄養をちゃんと知る

パイナップルのさわやかな酸味は、クエン酸、リンゴ酸などが含まれているからです。また放射線状にたくさんの筋があることからもわかるように、日頃不足しがちな食物繊維もたっぷり。栄養成分としては、ビタミンC、ビタミンB群が多く、鉄やマグネシウムなどのミネラルも含まれています。
 注目される成分はブロメリンというタンパク質を分解する酵素です。肉料理との相性もよく、酢豚にパイナップルが使われるのもこのためです。このブロメリンは60℃以上で加熱すると効力を失うので、高温処理をされた缶詰にはありません。ブロメリンを生かすには加熱を控えめにするか、生のパイナップルを使いましょう。

選び方をちゃんと知る

おいしいパイナップルは葉の緑色が濃くて、果皮につやと張りがあるのが特徴です。葉の緑の濃いものは太陽の光を充分に浴びているので、甘みも果汁もたっぷりとたくわえられているからです。手に持ったときずっしりと重みがあり、パインアロマと呼ばれる、独特の甘い香りがする新鮮なものを選びましょう。

保存のコツをちゃんと知る

パイナップルは完熟させてから収穫しているので、入手したらあまり時間をおかず、新鮮なうちに食べるようにします。一口サイズにカットしたものは、食べきれなかったらラップを敷いたトレーに間隔を空けて並べて冷凍します。凍ったらフリーザーパックに詰めて冷凍保存しましょう。そのままアイスとして食べたり、料理に加えたり、スムージーなどのドリンク作りに使えます。

切り方をちゃんと知る

パイナップルには色々な切り方がありますが、まずは誰にでもできる食べやすいカット方法を覚えましょう。
1.葉つきを根元1cmくらいのところで切り離します。
2.皮ごと半割りにし、さらにボート型に3~4等分に切ります。
3.皮と果肉の間に包丁を入れて切り離したら、一口大に切ります。

この方法なら簡単なので、切り立てのジューシーな果肉が気軽に楽しめます。時間のないときや、もっと手軽に使いたい場合は、すぐに食べられるカットパインも重宝します。
 ほかにも大きな果実を生かして器にしたり、華やかな飾り切りやカービングができるのもパイナップルならでは。それだけでパーティーの食卓がゴージャスに盛り上がります。

おいしい食べ方をちゃんと知る

パイナップルは1個が大きいので、一度で食べきれないことも多いでしょう。残りは用途別に大きさや形を変えてカッティングし、冷凍保存しましょう。縦長に切って割り箸を刺して凍らせれば、人気のステックパインの出来上がり。ヨーグルトやアイスのトッピング用には、1cm角のダイスカットにして冷凍しておくと、すぐに溶けて便利です。そのままサイダーやアイスティーに入れてもおしゃれです。
 冷凍パイナップルは、甘酸っぱいさわやかさを生かして、いろいろなドリンクにアレンジできます。相性のよいのはヨーグルトや牛乳、豆乳を使ったスムージーなどですが、ココナッツミルクや甘酒などと合わせても風味のよい個性的なドリンクになります。いろいろとチャレンジしてオリジナルなおいしさを見つけてください。


参考資料 『やさい・くだものの本』(講談社)
     『くだものの本』 浅田峰子著 (グラフ社)
     7訂 日本食品標準成分表 (文部科学省)