\食育と栄養学/

食育と栄養学

正しい知識でこれからの毎日を楽しく #:98 2010.06.22更新 <監修: 医学博士 長野美根>

パプリカはフルーティな野菜

赤、黄、オレンジなど色鮮やかなパプリカ。でも、その特徴は単に“カラフルになったピーマン”というだけではありません。皮が肉厚でやわらかいので、生でもおいしく、ジューシーです。また、ピーマンのような苦みやクセがなく、甘みたっぷり。こうしたフルーティなおいしさが、パプリカの魅力の一つなのです。
 そのうえ、ビタミンCの含有量は緑のピーマンの倍以上。赤や黄色の色素成分であり、抗酸化作用のあるカロテンや、不足しがちな食物繊維も豊富で、栄養面でもたいへん優れている野菜です。切り方や調理法のバリエーションを工夫して、パプリカをもっとおいしく、ヘルシーに楽しみませんか。

薄切りでフレッシュなおいしさを味わう”

パプリカは皮がやわらかいので、スライスすれば生食でOK。サラダなどをカラフルに仕上げてくれるだけでなく、パプリカに豊富なビタミンCを加熱で損なうことなく、ムダなく摂れます。小さな角切りにしてもよいでしょう。

乱切りでピクルスに

乱切りでピクルスに

ピクルス液に漬けても鮮やかな色は変わらず、シャキシャキとした食感もキープできます。保存がきくので、多めに作って保存しておけば、肉料理にさっと付け合わせたり、サラダのトッピングに便利です。忙しい朝もすぐに食卓に出せるので、朝食の野菜不足も解決できます。

細切りでシャキッと炒め上げる

パプリカのきれいな色は加熱しても変わらないのが特徴。炒めものでも大活躍します。ほどよく歯ごたえを残すように、手早く炒め上げるのがコツです。そうすればビタミンCの損失を抑えることもできます。また、パプリカにはカロテンが豊富ですが、炒め油と一緒にとることによって、カロテンの吸収率も高まります。

大きめに切って煮込み料理に

肉厚なパプリカは、大きめにカットすれば煮込み料理にも存在感のある具として活躍します。煮込むと甘みが強くなり、とろみも出るので、生食や炒めものとは、また違ったおいしさを味わえます。料理の彩りをよくする効果も、煮込み料理の常連であるにんじんやかぼちゃに負けません。カレーやポトフのほか、スープなどにも積極的に使ってみてください。

皮をむいてマリネに

皮をむいてマリネに

パプリカを直火で焼いて表面を焦がすと、薄皮がするりとむけるだけでなく、加熱によって甘みが出ます。これを食べやすく切ってマリネ液に漬ければ、そのまま食べられる保存食に。サラダのトッピングなどにもすぐに使えます。また、マリネ液の油でカロテンの吸収も高まります。

半割りにして肉詰めに

パプリカなら大きくて豪快な肉詰めを作れます。パプリカを半分に切って種を取り、味をつけたひき肉を詰めて、グリルかオーブンで焼きます。じっくり焼いたパプリカは甘みが増してジューシー。ほどよく焦げ目をつければ、独特の香りも引き立ちます。また、肉厚のパプリカの器に、うまみたっぷりの肉汁がしみるので、おいしさも格別です。