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果物と野菜を中心とした生活を #:108 2010.11.09更新 <監修: 医学博士 長野美根>

人気の蒸し料理

今、「蒸す」という調理法が改めて注目されています。人気の理由はそのヘルシー効果です。油を使わないので、ダイエットやメタボ対策にぴったり。また、栄養がゆで汁や煮汁に溶け出すことなくキープできるので、素材の持つ栄養をむだなく摂れるのもメリットです。蒸し器がなくても、普通のフライパンや鍋を利用してもおいしく蒸し上がりますが、最近では、手軽に蒸し料理を楽しめる調理器具や便利グッズも登場しています。蒸し料理のヘルシー効果の秘密を探ってみましょう。

栄養を逃さず、むだなくゲット

ゆでたり煮たりすると、どうしても食材の栄養がゆで汁や煮汁に溶け出しやすくなります。とくに、ビタミンB群やCなどの水溶性ビタミンは水に溶けやすく、失われがちです。その点、蒸し料理なら、素材の水分と水蒸気で加熱するので、栄養の流出が少なくてすみます。ですから、いつもの野菜の下ごしらえも、蒸して火を通せば、栄養をむだなく摂れるというわけです。
 また、野菜を蒸すと栄養を逃がさないだけでなく、かさが減って食べやすくなり、量も多く食べられます。野菜をたっぷり使った蒸し料理なら、野菜不足、食物繊維不足も一気に解消!サラダに負けないヘルシーメニューになります。

カロリー減&うまみ増で生活習慣病対策

油を使わずに加熱する蒸し料理は、低カロリーメニューの基本。生活習慣病予防にも有効です。気になる肉の脂も、100℃の水蒸気で蒸せばかなり溶けて落ちるので、さらにカロリーダウンになります。
 また、蒸すことによってうまみが増し、調味の際に塩分を抑えてもおいしく仕上がるので、減塩にも効果的です。これにはいくつかの理由があります。一つは栄養素と同じように、うまみ成分も流出せずにキープされること。もう一つは、焼いて一気に加熱するよりも、蒸してゆっくり加熱したほうが、野菜や肉のうまみ成分が増えるためで、これも蒸し料理のおいしさのもとになっています。

蒸し料理が楽しくなる道具たち

蒸し料理が楽しくなる道具たち

本格的な蒸し器がなくても、蓋付きのフライパンや鍋でおいしく蒸せます。その場合は蒸気で浮かないように蓋の重いものを。水分の多い野菜なら、水少々を加え、蓋をして加熱すればOKです。時間をかけて蒸す根菜などは、器に入れて鍋で蒸しても簡単。その場合は湯が入らないように高さのある器を選びましょう。また、鍋に合わせて大きさを調整できる「万能蒸し器」があれば便利です。
 蒸し料理ブームで一気に注目を浴びたのが「タジン鍋」です。浅めの皿のような鍋に、中央が円錐状に高くなった蓋をかぶせたもので、モロッコなどの北アフリカ地域の伝統的な調理道具です。蓋が盛り上がっているので、素材をたっぷりと入れることができ、蒸すとかさが減ってちょうどよいボリュームに仕上がります。また、電子レンジ対応のシリコン製の蒸し器も大流行。材料を入れてチンをするだけなのでラクラクです。さまざまな大きさや形のものが出回っているので、用途に合わせて選びましょう。