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果物と野菜を中心とした生活を #:112 2011.01.18更新 <監修: 医学博士 長野美根>

トレンドサラダと野菜の関係

食材とドレッシングの組み合わせが楽しいサラダ。世界には、その組み合わせの決定版ともいうべきいろいろな定番サラダがあります。なかでも、最近日本でも人気のシーザーサラダ、コブサラダ、ウォルドーフサラダなどは、レストランの人気メニューから口コミで世界の定番になった名物サラダ。それぞれの誕生エピソードも興味深いものがありますが、決め手はやはり野菜と他の素材の組み合わせの妙でしょう。トレンドサラダの人気の秘密とは?

シーザーサラダ あり合わせのローメインレタスが主役だった

シーザーサラダ あり合わせのローメインレタスが主役だった

シーザーサラダが生まれたのは、アメリカ国境に近いメキシコのティファナという町。1924年のアメリカ独立記念日、当時アメリカでは禁酒法が施行中だったため、アメリカ人たちはメキシコで祝杯をあげようと国境を越えてティファナに押し寄せました。ティファナにあるレストラン「シーザーズ・プレイス」でも、あまりの客の多さに料理の材料が尽きてしまいます。そこでオーナーシェフのシーザー・カルディニは、あり合わせの材料を使い、客の前でサラダを作ってみせました。それがシーザーサラダです。そのおいしさはたちまち評判になり、アメリカ全土へ、世界へと広まったのです。
 決め手はベースになるローメインレタス。レタスの仲間のなかでも、葉が巻かずにまっすぐに伸び、鮮やかな緑色が特徴です。そのしっかりした歯ごたえが、パルメザンチーズをきかせたクリーミーなドレッシングと絶妙にマッチ。クルトンをトッピングしてサクサクとした食感をプラスするのもポイントです。

コブサラダ 西海岸の太陽を浴びた野菜がたっぷり!

コブサラダ 西海岸の太陽を浴びた野菜がたっぷり!

コブサラダの「コブ」も人の名が由来です。1930年のある日、ハリウッドにある有名レストラン「ブラウン・ダービー」のオーナー、ロバート・H・コブは、厨房にあった食材を寄せ集めてサラダを作り、常連客に出しました。その客は「これはうまい」と大いに気に入り、次の日も注文します。話題になったそのサラダは「コブサラダ」と呼ばれ、レストランの人気メニューから西海岸、東海岸へと広まり、味にうるさいニューヨーカーをも満足させる人気サラダになったのです。
 特徴はトマトやアボカドなど西海岸の明るい太陽を浴びた野菜や果物がたっぷり使われていたこと。そんなヘルシーイメージが、ニューヨーカーの健康志向にも応えたようです。具だくさんにチキンやベーコン、えびなどを同じ大きさに切り揃えて色鮮やかに盛り付けるのもおいしさの演出。スパイスをほどよく効かせたクリーミーなドレッシングを全体によくからませていただきます。

ウォルドーフサラダ セロリとりんごのコンビはローフードでも注目

ウォルドーフサラダ セロリとりんごのコンビはローフードでも注目

ニューヨークの「ウォルドーフホテル」で初めて作られたと伝えられ、そのレシピはホテルの支配人オスカー・チルキーが1896年に著した料理の本に紹介されています。特に最近では、「加熱しない生の食品を食べよう」という“ローフード(raw food)”が話題になっていますが、そんな食スタイルにぴったりのサラダとして、改めて注目されています。
 ベースになるのはセロリとりんご。シャキシャキと噛むほどに、セロリの爽やかな香りと、りんごのジューシーな甘味が調和して、独特の味わいがあります。トッピングにレーズンなどのドライフルーツや、くるみやカシューナッツなどのナッツ類を散らすのもポイント。確かにローフードのお手本のようなレシピです。伝統的なレシピではマヨネーズとレモン汁を合わせたドレッシングをかけますが、よりヘルシーにアレンジするなら、レモン汁と塩、こしょうだけを加えてさっと和えてもよいでしょう。