\健康/

健康

からだによいこと、つづけて元気に #:122 2011.06.14更新 <監修: 医学博士 長野美根>

枝豆で豆と野菜のWパワーをゲット

枝豆は別名「夏豆」とも呼ばれ、7~8月にいっせいに出回る季節の味です。大豆をまだ青い未熟なうちに収穫したもので、じつは植物学的には枝豆と大豆は同じものです。ただし枝豆には、大豆にはない栄養が含まれています。しかもそれらは、夏の暑さに備えてしっかり摂っておきたい栄養素ばかり。ビールのおつまみはもちろん、枝豆ご飯やサラダなどで旬の味をおいしく楽しみながら、枝豆パワーで夏を元気にのりきりましょう。

大豆は豆類、枝豆は野菜類

大豆は紀元前2000年頃から栽培されていたといわれていますが、枝豆として未熟なものを野菜感覚で食用にしたのは江戸時代、17世紀末になってからだとされています。枝豆は大豆が成熟しない夏のうちに、枝つきのまま収穫します。古くは「枝なり豆」ともいい、枝豆の名はそこからきているといいます。
 枝豆は成熟していないというだけで、植物学上は大豆なのですが、農林水産省による農産物としての分類は大豆とは違います。大豆は「豆類」ですが、枝豆は「野菜類」なのです。これは、主に乾燥させて乾物として使われる大豆に対し、生で出回る枝豆は生鮮食料品としての性格が強いからでしょう。現在は未熟の状態でおいしい枝豆用の品種が数多く開発され、大豆として出荷される品種とは別に栽培されることが多いようです。

野菜と豆の両方の栄養がたっぷり

野菜と豆の両方の栄養がたっぷり

栄養面でも枝豆には大豆にはない特徴があります。例えば、大豆にはビタミンCはありませんが、枝豆(ゆで)には100gあたり15mg含まれています。しかも枝豆のビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特徴です。カロテンも大豆(ゆで)が100gあたり3μgなのに対し、枝豆(ゆで)は290μgとたっぷり。ビタミンB群も枝豆のほうが多いのです。これらのビタミン類はいずれも野菜に多い成分ですから、枝豆は栄養的にも野菜に近い食品だといえます。
 さらにお得なのは、枝豆は「豆」としての栄養もしっかり持ち合わせているということです。大豆は「畑の肉」といわれるほどタンパク質が豊富ですが、枝豆も同様に良質なタンパク質源です。また、大豆のヘルシー成分として知られるイソフラボンやサポニン、クロロフィルなどの抗酸化成分も多く、生活習慣病予防効果でも負けてはいません。つまり枝豆は、野菜と大豆の栄養の両方を併せ持っているのです。

枝豆で夏に不足しやすいビタミンを補給!

枝豆に含まれるビタミンCやビタミンB群は、いずれも汗で失われやすい水溶性ビタミン。汗をかく夏には特に不足しやすいので注意が必要です。ビタミンB群が不足すると、だるくなったり、疲労の回復が遅れて夏バテの原因に。ビタミンCも夏の紫外線対策に欠かせない美白成分です。また、暑いとつい冷たいビールが進みがちですが、これらのビタミンは体内のアルコールを処理するためにも必要です。こうした夏バテ予防効果と併せて、「大豆」としてのヘルシー効果を期待できるのも枝豆ならではの魅力。暑さが増すこの時期、旬の枝豆で夏に負けない態勢を整えてください。