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からだによいこと、つづけて元気に #:124 2011.07.12更新 <監修: 医学博士 長野美根>

“朝バナナ”から“朝バナナシリアル”へ

朝食は1日を元気にスタートするための大切なエネルギー源。最近では、朝食の習慣をつける最初のステップとして、さらにはダイエットにもよいとの評判から、朝食にバナナを食べる“朝バナナ”を習慣にする人も増えました。皮をむいただけで食べられるバナナなら手軽で栄養もたっぷり摂れます。そこで新たなる朝食として提案したいのが、もうひとつのお手軽食品である「シリアル」と一緒に食べること。シリアルにバナナの香りと甘み、ソフトな食感をプラスすることで、栄養もおいしさもさらにアップします。これまでの“朝バナナ”をバージョンアップして、よりヘルシーな“朝バナナシリアル”生活を始めませんか。

世界の朝食を変えた「シリアル」の登場

シリアルとは、とうもろこしや米、大麦、小麦などの穀類を加熱したり乾燥させて加工したもの。とうもろこしを主原料にした「コーンフレーク」をはじめ、オーツ麦をつぶした「オートミール」や、雑穀や小麦胚芽にドライフルーツ、ナッツ等を混ぜた「グラノーラ」など、さまざまな種類があります。これらに共通しているのは穀類由来の炭水化物やビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富であることです。
 そもそも代表的なシリアルの一つであるコーンフレークも、療養所の患者のための滋養食として開発されたものでした。19世紀末、アメリカのある療養所でのこと。J.H.ケロッグ博士と弟のW.K.ケロッグは、薄いパンを作ろうと小麦の生地を伸ばしたところ、手違いでそのまま乾燥させてしまいます。捨てるのは惜しいとそれをさらにローラーでひいてフレーク状にし、食べてみると、これが意外にもおいしかったのです。その後、さまざまな穀類や豆類を使って研究を重ねた結果、とうもろこしが加工に適していることがわかり、コーンフレークが商品化されることになったのです。このコーンフレークの登場は、アメリカ人の、そして世界の朝食事情を大きく変えることになりました。

“シリアル”で朝食の栄養バランスアップ!

一方、バナナにはエネルギー源になる炭水化物や、腸の調子を整える食物繊維のほか、ビタミンB群などのビタミン、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富。1日のスタートに摂りたい栄養がたっぷり含まれています。このバナナに、滋養食であるシリアルを加えれば、さらに摂取できる栄養素の幅がぐんと広がります。
 特に注目したいのは食物繊維。穀物由来の食物繊維がたっぷりのシリアルならしっかり摂れます。例えば、バナナ 100g(小1本)に含まれる食物繊維は 1.1g*ですが、コーンフレーク50g(2カップ強)には 1.2g*含まれているので、組み合わせれば食物繊維の摂取量を倍以上に増やすことができます。

ヨーグルトをかけてタンパク質とカルシウムも補給!

ヨーグルトをかけてタンパク質とカルシウムも補給!

栄養も食感も相性抜群の“朝バナナシリアル”ですが、さらに牛乳やヨーグルトをかけることで、のど越しもよくなり、おいしさも栄養も強化されます。これらの乳製品にはカルシウムや良質な動物性タンパク質など、バナナとシリアルだけでは摂りきれない栄養素が含まれています。例えば、ビタミンDはバナナにもコーンフレークにもほとんど含まれていませんが、牛乳を1カップ加えるだけで、 0.6㎎を摂ることができます。また、動物性タンパク質は 6.9g、カルシウムは229㎎もプラスに!水分の少ないシリアルを食べやすくするだけでなく、栄養バランスがさらによくなるのです。
 牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという人は、ヨーグルトをかけてください。ヨーグルトは、「お腹のゴロゴロ」の原因になる乳糖がすでに分解されているので、牛乳が苦手な人でも安心して食べられます。もちろん、持ち前の整腸効果も期待できるのでヘルシー度満点の朝食になります。

*:「五訂増補日本食品標準成分表」より