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歴史と雑学

果物と野菜に関するなるほどがいっぱい #:152 2012.09.18更新 <監修: 医学博士 長野美根>

NYスタイルのベーグル&スプレッド

ニューヨークは世界中からさまざまな人が集まって暮らしている街です。そこにはたくさんの民族の、ソウルフードともいうべきパンが、人々と一緒に海を渡ってやってきました。月日が経ち、それぞれの個性的なパンは少しずつニューヨーカー好みに姿を変え、今も愛され続けています。
 なかでもニューヨークの名物パンといえばベーグル。独特のもっちり感とかわいいリング形で、日本でもすっかりおなじみですね。その呼び名の由来には諸説ありますが、17世紀初めにポーランド在住のユダヤ人から発祥したとか。ユダヤの言葉でリングを意味する「bougal」と呼んで、赤ちゃんが産まれるときの贈り物にする習慣があったそうです。
 ベーグルが他のパンと違うのは、焼く前にゆでること。醗酵させたパン生地を1~2分ゆでてから焼くことで、あのもちもちした、コシのあるパンになります。ぎっしりとつまった生地は食べ応えがあり、食事パンとしても満足感がいっぱい。またもう一つの特徴は、油やバター、卵などを使っていないことです。つまり、低脂肪でかつ低カロリー。ヘルシー志向の強いニューヨーカーたちに、人気の高い理由はここにもありました。

ニューヨーカー好みのベーグルの食べ方とは

ベーグルはシンプルなプレーンベーグルの他に、セサミやポピーシードをトッピングしたもの、全粒粉やライ麦、ドライフルーツなどを生地に混ぜたものなど多種多様。もっともポピュラーな食べ方は、クリームチーズとスモークサーモンに野菜を合わせてはさんだものです。これはニューヨークのユダヤ移民が考え出した定番の組み合わせです。もちろん普通のパンのように、チキンやローストビーフを野菜と一緒にはさんで食べてもOK。おいしく食べるポイントは、ベーグルを横半分にスライスしてから、軽くトーストすることです。皮はカリカリ、中はもちっとしたベーグルのおいしさが際立ちますよ。
 ニューヨークのベーグルショップでは、ほかにもスライスしたベーグルを、オーブンでカリッと焼いたベーグル・チップスも見かけます。シナモンシュガーやガーリックソルトがふられていて、サクサク感が楽しめます。

ベーグルとクリームチーズは黄金のコンビ

ベーグルとクリームチーズは黄金のコンビ

もっちりと目のつまったベーグルには、なめらかなスプレッドがよくなじみます。なかでもクリームチーズベースのものとは相性抜群。ベーグルとはお互いにおいしさを引き立て合います。
 クリームチーズをプレーンで使う場合は、少量の牛乳を加えてゆるめると、扱いやすくなります。好みで、はちみつやレモン汁を加えてもよいでしょう。またフルーツやナッツ、スパイスなどを加えて混ぜれば、簡単にアレンジができます。
 なんといっても一番人気はブルーベリークリームチーズ。手作りする場合は、フルーツジャムを混ぜてもいいし、フレッシュフルーツを加えて、ハチミツなどで甘味をつけてもよいでしょう。同じようにバナナをマッシュしてレモン汁をかけたものを混ぜれば、おいしいバナナクリームチーズに。お好みでクルミやチョコソースなどをプラスしてもいいですね。彩りが鮮やかなのはパンプキンクリームチーズ。カボチャのマッシュとレーズンを混ぜ、シナモンのひとふりをお忘れなく。
 ヘルシー志向にこだわるニューヨーカーたちは、ショップに行くと、雑穀入のベーグルと、ベジタブルクリームチーズや豆腐のディップなどの組み合わせを好んでチョイスしているようです。このように、目的や好みに合わせて、幅広くアレンジできるのも、ベーグル&クリームチーズの魅力ですね。