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からだによいこと、つづけて元気に #:134 2011.12.13更新 <監修: 医学博士 長野美根>

フルーツが主役のスタンダードカクテル

カクテルの世界では、ジンやウォッカ、ラム、各種リキュールなど、実にさまざまなお酒が活躍します。こうした個性あふれるお酒と絶妙なコンビネーションを演じているのがフルーツです。よく知られているスタンダードカクテルにも、フルーツの香りや甘味を生かしたものは多く、興味深いエピソードとともに、今も広く愛されています。既成のフルーツジュースを使うレシピもありますが、フレッシュなフルーツを搾った生ジュースなら香りも抜群! ビタミンCなど、生のフルーツならではの栄養をそのまま摂れる、ヘルシーなカクテルになります。

「オレンジのカクテル」は飲みやすさで女性にも人気

オレンジを使ったカクテルには、ウォッカベースの「スクリュードライバー」、ジンベースの「オレンジブロッサム」、テキーラなら「テキーラサンライズ」など、おなじみの名前が並びます。オレンジの香りと甘さで、ハードなお酒も飲みやすくしてしまうので、女性にも人気。ただし、ベースは度数の高い蒸留酒が多いので、飲み過ぎには要注意です。
 なかでも、「スクリュードライバー」はきれいなオレンジ色のイメージとは違って、アメリカの油田労働者が愛飲したというエピソードを持つカクテル。「スクリュードライバー=ねじ回し」という意味のネーミングも、カクテルをねじ回しで混ぜたことが由来だともいわれています。女性を知らず知らず酔わせてしまう「レディー・キラー」とされるこのカクテルも、もともとはカリフォルニア地方などで盛んに栽培されるようになったオレンジを、ウォッカに搾り込んだワイルドなカクテルだったようです。

「パイナップルのカクテル」は南国風のデコレーションも魅力

パイナップルが登場すると、たちまち南国リゾート風の一杯になります。ラムをベースにブルーキュラソーで美しい碧色に仕上げる「ブルーハワイ」は、まさにハワイの美しい青い海を写しとったような色。同じくラムベースでオレンジも加えた「マイタイ」はタヒチ語で「最高」の意味があり、タヒチの高級リゾートを思わせるネーミングです。
 ウォッカにパイナップルジュースとココナッツミルクを合わせた白いカクテル「チチ」は、アメリカのスラングで「粋な」という意味。もともとはフランス語で「シシ」という、ブラウスの胸元のフリルのことだったそうで、白くておしゃれなカクテルのイメージを表しています。これらのパイナップルを使ったカクテルは、フレッシュなトロピカルフルーツや、南国の花々で華やかに飾られるのもお約束。南国気分を盛り上げてくれます。

「グレープフルーツのカクテル」はブームを巻き起こす個性派ぞろい

さわやかな甘味に、ほんのりと苦みのあるおいしさが人気のグレープフルーツも、個性的なカクテルを誕生させてきました。
「ソルティドッグ」は、ウォッカとグレープフルーツジュースを合わせたシンプルなカクテル。グラスの縁にぐるりと塩を付けた“スノースタイル”が特徴です。1960年代にアメリカで大流行し、日本でも、グレープフルーツが大量に輸入されるようになった1970年代にブームになりました。「ソルティドッグ=塩まみれの犬」とは、スラングで甲板員のこと。海の潮を浴び、汗だくになって働く船員の様子からきた名前です。
 イタリアのカクテル「スプモーニ」は、グレープフルーツに、同じくイタリア生まれのカンパリを加え、トニックウォーターで発泡させた、ちょっと複雑な味わいです。もともとイタリアで人気のあったカクテルが、1960年のローマオリンピックを機に世界に広まったといわれています。名前はイタリア語で「泡立つ」という意味。炭酸のさわやかさとカンパリの鮮やかな赤色は、パーティなどの食前酒にぴったりです。
 グレープフルーツのカクテルを味わうには、やはり搾りたてのフレッシュジュースがおすすめ。大きめのスクイーザーでたっぷりと搾って楽しんでください。