\食育と栄養学/

食育と栄養学

正しい知識でこれからの毎日を楽しく #:89 2010.02.09更新 <監修: 医学博士 長野美根>

ランナーのパワーアップにバナナを

ここ数年のランニングブームで、マラソン大会はどこも大盛況。ランニングコースはカラフルなウェアに身を包んだランナーで賑わっています。ただし、快適に走るためにはウェアばかりでなく、走るために必要な栄養を摂ることも大切です。そこでおすすめなのがバナナ。バナナにはランナーに欠かせない栄養がたっぷり含まれています。

バナナの糖質が長丁場のスタミナ源に

マラソン大会でランナーに配られることも多いバナナ。その最大の理由は、長く走るために適した糖質が含まれていることです。糖質の仲間には、分子の大きいデンプン、2つの糖で構成されているショ糖や果糖、一つの糖でできているブドウ糖などがあります。これらは分子が大きいものほど吸収が遅く、小さいものほど素早く吸収されてエネルギー源になります。バナナにはこれらがバランスよく含まれているので、最初に吸収のよいブドウ糖や果糖が使われ、次にデンプンが分解されて使われます。このようにして糖が少しずつ供給されるため、長丁場であるマラソンにぴったりなのです。

カリウムが筋肉のトラブルを防ぐ

カリウムが筋肉のトラブルを防ぐ

もうひとつのお助け成分はミネラルです。筋肉を動かすためには、カリウムをはじめ、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが欠かせません。ところが、ミネラルは汗と一緒に失われやすく、特にランニング中にカリウムが不足するとけいれんを起こしやすくなってしまいます。バナナには100g当たり360mgのカリウムが含まれ、果物ではトップクラス。まさにランナー御用達のフルーツです。

レース中のバテ防止にも活躍

フルマラソンに参加する一般ランナーの場合、コースを走りきるにはタイムも4~6時間に及び、どうしても途中でお腹がすきます。バテずに完走するには、レース中にエネルギーを十分に補給することがポイントです。そんなときにもバナナがおすすめ。やわらかくて食べやすく、消化もよいので胃にも負担をかけません。お腹がペコペコになって、エネルギー切れを起こす前に、こまめに少しずつ補給するのがコツです。