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果物と野菜の美容効果を実感 #:185 2014.05.13更新 <監修: 医学博士 長野美根>

大人にきびは食生活を見直して!

思春期のにきびは、成長に伴うホルモンの分泌で、脂腺の働きが盛んになり、皮脂が過剰になって起こります。この皮脂や汚れが毛穴を防いで、にきびができてしまうのです。大人にきびの場合も、毛穴に皮脂がつまって炎症するメカニズムは同じなのですが、その原因には思春期にきびとは違う、さまざまなことが考えられます。

「大人にきび」の原因は複雑だから治りにくい

私たちの肌は一定のサイクルで古い細胞が捨てられ、新しい細胞が生まれることを繰り返していることは、以前にもお話しました。年齢や生活習慣などのせいで、この肌サイクルが乱れたり、スピードが落ちたり、肌力が低下していくと、大人にきびができやすくなるのです。これは新陳代謝がうまくできず、残ってしまった古い角質が毛穴に詰まり、炎症を起こすからです。加齢だけでなく、ストレスや睡眠不足、喫煙、無理なダイエットなどの生活習慣も、ホルモン分泌のバランスを乱すので、大人にきびの原因になるというわけです。
 また大人にきびのタイプの一つに「乾燥にきび」があります。にきびは基本的には脂性肌の人にできやすいものですが、皮脂の過剰分泌とは逆に、皮脂の分泌量が減少することにより起こるのがこの「乾燥にきび」です。私たちの皮膚の外側の角質層には、皮膚の潤いを保つ水分が含まれています。この角質層の表面は、皮脂の膜でカバーされていて、みずみずしさを保つ働きをしているのです。ところが20代をピークに皮脂の分泌量が減少するため、皮脂膜が十分働かず、肌が乾燥しやすくなります。すると角質が硬くなってしまい、毛穴をつまらせて、にきびができてしまいます。
 ほかにも、化粧を落とさずそのまま寝てしまったり、油分の多い化粧品を間違って使い続けることなどでも、大人にきびを引き起こすことがあります。このように大人にきびは、原因が複雑で、しかもいろいろな要因が重なっていることが多いため、なかなか治りにくいのです。

にきび予防ではなく、美肌を作る食生活を意識しましょう

にきび予防ではなく、美肌を作る食生活を意識しましょう

まずは、大人にきびの原因と考えられる生活習慣を改善しましょう。さらに食生活を見直して、身体の中から気を配ることも大切です。思春期のにきびの場合は、甘いものや揚げ物の食べすぎを控える、といったアドバイスも有効ですが、大人にきびの場合はもっと複雑です。ですからにきび予防というよりも、皮膚の代謝を促して、美肌を作る食生活を心掛けることが早道と言えるでしょう。そのためには、まずタンパク質とビタミン類の豊富な食事をしてください。
 タンパク質は、肌はもちろん身体の健康を維持する大切な栄養素。ダイエット中だからと肉、魚類や大豆製品の不足が続くと、肌がかさかさになってしまいます。皮膚や粘膜に潤いをもたらすビタミンA(緑黄色野菜、卵、レバーやうなぎなどに多い)、皮膚に張りと弾力を与え、皮脂をコントロールするビタミンB群(肉、魚、乳製品、ナッツ類などに多い)、コラーゲンの生成を助けるうえ、メラニン色素の増加をおさえるビタミンC(野菜や果物に多い)、血色をよくするビタミンE(魚、植物油、ナッツ類などに多い)をまんべんなくとりましょう。
 さらに美肌のために心掛けたいのは便秘対策です。腸内に便が停滞すると腸に毒素がたまり、皮膚の代謝を弱めて、にきびができやすくなります。便秘の解消に欠かせない水溶性食物繊維(果物やドライフルーツ、海藻などに多い)、不溶性食物繊維(精白していない穀類、根菜類、豆類、きのこ類などに多い)を合わせてとるようにします。
 美肌のために不可欠なビタミン類と、食物繊維を手軽にとるには、毎朝の手作りジュースやスムージーがおすすめです。コツは果物と野菜をミックスして作ること。そうすれば喉ごしがよく飲みやすくなります。食物繊維の豊富なバナナや、ビタミンCの豊富な柑橘類などの果物に、青菜やブロッコリー、にんじんなどの緑黄色野菜を好みで組み合わせましょう。毎朝一杯の美肌ジュースの習慣で、「大人にきび」を撃退してください。