Dole

美肌の秘密は「グルコシルセラミド」にあり? パイナップルの“食べる美容習慣”効果を専門家と検証!

最近、テレビ番組で取り上げられたことをきっかけに、パイナップルの“美肌効果”が注目されています。実際、Doleのパイナップルを扱う部署の社員は、みんな調子がよさそうという噂。そこで、パイナップルに詳しい関西福祉科学大学 健康福祉学部 福祉栄養学科 准教授である竹田竜嗣先生と、Doleのトロピカル営業部の3名で座談会を実施。パイナップルの秘密について語り合っていただきました。

座談会に参加したのはこちらの方々
竹田竜嗣先生

竹田竜嗣先生

関西福祉科学大学 健康福祉学部 福祉栄養学科 准教授。専門は食品機能学、生物統計学、農芸化学。食品が持つ健康機能性について、どのような成分が、どのようなメカニズムで働くのかを、細胞内での働きから、ヒトの体内における役割までさまざまな角度から研究。

ドール トロピカル部のみなさん

株式会社ドール トロピカル営業部 Sさん(左)、Oさん(中央)、Fさん(右)



パイナップル生活を続ける社員、なんだか肌の調子も◎?

竹田先生 みなさんは、パイナップルを取り扱うトロピカル営業部でお仕事をされていらっしゃるそうですね。普段、パイナップルをどんなふうに食べていますか?

Sさん 私はカットして、ブロックの状態で1度に大体6~7個くらいを食べています。あと、ヨーグルトに入れて摂ることもありますし、社内で余ったパイナップルを丸のまま持ち帰ったときは、カットして食べきれなかった分を冷凍しておいて、スムージーに入れています。

Fさん 私は、カットパイナップルが入った大きめのパックを1個、一気に食べちゃうんです。1度に200gくらいは普通に食べてると思います。あと、私もパイナップルを砂糖がわりにヨーグルトに入れて食べるのも好きです。

Oさん 私もカットしてそのまま食べています。

竹田先生 私も、もともとパイナップルが大好きで、週に1回は食べているんです。そんなパイナップルは美肌にもいいとも言われているんですが、みなさんはパイナップルを食べてみてどうですか?

Sさん 実は以前、うちの部署でちょっとした取り組みをしてみたことがあるんです。毎日80g(ブロック4〜5個)のパイナップルを8週間食べてみて、なんとなく肌の調子がよくなったかも?という声があがったり、測定器で数値を測って盛り上がったり(笑)。パイナップルを毎日の習慣として取り入れていくのもアリだなと、改めて思いました。

重岡さん

Oさん 私もその取り組みに参加したんですが、毎日パイナップルを食べていたら、なんとなくうるおってきたような気がしたんです。個人的にはうれしい変化でした。

小野さん

Fさん 私は配属1年目なのでその取り組みには参加できなかったのですが、この部署に来てからパイナップルを食べる機会が増えました。それから、なんとなく肌の乾燥が気になりにくくなったような気がしていて。あくまで自分の感覚なんですが、うれしい変化です。

藤本さん

竹田先生 みなさん、何らかの変化を感じていらっしゃるようですね。私も普段、保湿をしないんですが、それでも全然大丈夫です。パイナップルのおかげかもしれませんね。

竹田竜嗣先生

Sさん、Fさん、Oさん 先生、お肌にうるおいがあってキレイですよね!

竹田先生 ありがとうございます(笑)。

パイナップルに含まれる「グルコシルセラミド」とは?

Sさん、Fさん、Oさん そもそもパイナップルには、どんな成分が含まれているのでしょうか?

竹田先生 パイナップルには、「グルコシルセラミド」という成分が含まれています。

セラミドはもともと肌の角質層に存在する成分で、肌のうるおいやバリア機能に関心のある人たちの間で注目されています。

セラミド解説図

そしてグルコシルセラミドは、セラミドの一種として知られており、食生活に取り入れる人もいるようです。パイナップルをきっかけに、こうした成分に目を向けてみるのもおもしろいかもしれませんね。

Sさん そうなんですね。セラミドというと化粧品にもよく配合されていますが、グルコシルセラミドとセラミドはどう違うんですか?

竹田先生 グルコシルセラミドが水溶性なのに対し、セラミドは油性の成分です。セラミドも食品から摂ることはできますが、油溶性なので体に吸収されにくく、たくさん摂るのも大変です。これに対してグルコシルセラミドは、セラミドにグルコースという糖がくっついた状態で、体内に入ると糖の部分が消化酵素によって切れてからセラミドになるので、吸収されやすいと言えます。

セラミドについて解説する竹田先生

Fさん セラミドを肌に塗るのと、グルコシルセラミドを食品から摂るのでは、どういった違いがありますか?

竹田先生 化粧品は、肌表面の角層という部分にまで届かせて働くものです。一方、グルコシルセラミドなどを食品から摂取することで、内側からのアプローチが期待できるという点に注目が集まっています。研究者の立場からも、体内からのケアの可能性については興味深く感じており、今後の研究がさらに進んでいくことに期待しています。

Fさん そうなんですね。それを聞いて、ますますパイナップルをしっかり食べようと思いました!



パイナップルは、紫外線が気になる季節にもうれしい!

Oさん 先ほど「セラミドは、肌のうるおいやバリア機能に関心のある人たちの間で注目されてる成分」と仰っていましたよね。ということは、セラミドの一種であるグルコシルセラミドは、紫外線ケアなどにも関係するのでしょうか?

竹田先生 そうですね。紫外線によるダメージは、肌の水分バランスやターンオーバーのリズムにも影響を与えると考えられています。セラミドがしっかり働いていると、そういった変化にも負けない肌環境を保ちやすくなるかもしれません。

Fさん パイナップルは、まさに食べる美容習慣みたい! 美容フルーツとして、もっと注目されるといいですね。

Sさん 紫外線が気になるこれからの季節、私も毎日食べようと思います!

パイナップルの美容効果に驚くパイン部のみなさん

Oさん セラミドをサプリメントで摂る人も多いですよね?

竹田先生 サプリメントは成分を効率よく摂れる利点があります。パイナップルのような食品なら、グルコシルセラミドだけでなく、ビタミンCや食物繊維も一緒に摂れるのが魅力です。食物繊維は腸内環境を整える働きがあり、腸の調子と肌のコンディションには密接な関係があるといわれています。

Oさん 確かに、パイナップルを食べるとお通じがよくなる気がします。

Fさん 缶詰のパイナップルでもグルコシルセラミドを摂ることはできますか?

竹田先生 グルコシルセラミドはパイナップルの果肉の部分に含まれているので、もちろん缶詰やスムージーでも摂ることができます。手軽に取り入れやすいのもいいところですね。


専門家が指南! 効果的なパイナップルの摂り方とは?

パイナップルカット

Sさん グルコシルセラミドは、パイナップル以外の食品にも含まれているんですか?

竹田先生 ほかの食品では、こんにゃく芋の皮の部分に多く含まれています。あと米ぬかにも多いです。ただ、これらの食品はあまり普通に食べるものではないので、やはり手軽に食べられるパイナップルがイチオシです。先ほど申し上げたように、パイナップルならビタミンCや食物繊維も摂れますからね。

Fさん たくさん食べるほど効果があるんでしょうか?

竹田先生 一度にたくさん食べればいいというわけではなく、一定量を毎日摂るのがいいと思います。

Fさん パイナップルと組み合わせるとよい食べ物はありますか?

竹田先生 みなさんのお話に挙がりましたが、ヨーグルトと組み合わせるのは、パイナップルには含まれないタンパク質も摂れるので、よいと思います。ヨーグルトに含まれるビフィズス菌や乳酸菌は、食物繊維をエサにして増えるといわれています。パイナップルと組み合わせて取り入れることで、お腹の調子を意識した食習慣にもつながりそうですね。ただし、パイナップルは糖分が多いので、さらに糖分を加えないよう、無糖のヨーグルトを選ぶのがおすすめです。

パイナップルヨーグルト

Oさん 私は前に行ったお店で、パイナップルのカプレーゼが出てきたことがあって、それがおいしかったので、家で作ってみたいと思っています。パイナップルはモッツァレラチーズとか、チーズに合うなと思いました。

竹田先生 乳製品は合いますよね。あと、パイナップルを肉と一緒に煮込むと肉が柔らかくなって、それもおいしいです。

Sさん Doleのホームページにパイナップルのレシピが載っているので、それも作ってみたいなと思います。ちなみに、パイナップルを食べるのにおすすめの時間帯はありますか?

竹田先生 食べるタイミングは基本的にはいつでもいいですが、特に紫外線を浴びた後に摂るといいと思うので、夕方とか夜とか、家に帰ってから食べるのがおすすめです。一日の中で数回に分けて摂ってもいいでしょう。

Sさん 冷凍しても成分の効果は変わらないでしょうか?

竹田先生 グルコシルセラミドの効果は冷凍しても失われないので大丈夫です。また、加熱しても100℃くらいまでなら壊れません。ただ、ビタミンCは、加熱すると減少してしまいます。

Sさん 冷凍しても大丈夫なら安心しました。

竹田先生 みなさん、パイナップルの効果を改めて知って、いかがでしたか?

Sさん 美容にいいとわかったので、これからも食べ続けたいと思います。

Fさん まだパイナップルの魅力を知らない人が多いと思うので、今後、もっと広く伝えていきたいですね。

Oさん グルコシルセラミドの効果を知って、これからもいろんな食べ方でパイナップルを楽しみたいと思いました。今後もさらにパイナップルを推していきたいです。

竹田先生 美容や健康の基本として、特定の食品に頼りすぎず、バランスの良い食事の中で、パイナップルを上手に取り入れていくとよいですね!

Sさん、Fさん、Oさん 竹田先生、今日はありがとうございました!

竹田先生 ありがとうございました。

パイナップル座談会に参加したみなさん

※本記事は一般的な栄養情報や個人的な感想をもとに構成されたものであり、特定の効果や効能を保証するものではありません。
※記事の情報は2025年6月11日時点のものです。