Dole

ファミマのバナナはなぜおいしいのか?【ファミリーマートとDoleの担当者がこだわりを語る!】

ファミリーマートでは、プライベートブランド「ファミマル」の商品として、Doleのロゴをデザインした「高地栽培バナナ」を販売しています。2021年の発売開始から4年間で人気商品にのぼりつめ、今や老若男女から愛されているファミマのバナナはなぜおいしいのか? 商品化の経緯やこだわりを、ファミリーマートとDoleの担当者が語り合います。

お話をしてくれたのはこの方々
久野さん

久野 康之(くの やすゆき)さん

株式会社ファミリーマート 商品本部 デリカ食品部 日配・青果・冷凍食品グループ マネジャー

寺島さん

寺島 知志(てらしま さとし)さん

株式会社ドール 生鮮第一本部 バナナ部 主任

朝食に大人気。老若男女から愛されるファミマの「高地栽培バナナ」

─コンビニに行くとさまざまなフルーツを見かけますが、どのようなニーズがあるのでしょうか?

久野 職場や学校といった外出先で、手軽に食べられるフルーツを求めるお客様が多くいらっしゃいます。そのためファミリーマートで扱っているのは、ナイフを使用したカット等が不要で簡単に食べることができるフルーツがメインです。シャインマスカットやカットパインなど、旬のフルーツやさまざまな産地のフルーツをご用意しています。

─すぐに食べられるフルーツというと、「高地栽培バナナ」も当てはまりますね。

久野 「高地栽培バナナ」は、フルーツの中でも圧倒的な人気を誇ります。季節を問わずいつでも食べられますし、特に最近は健康プラス栄養素を気にされるお客様が多く、そういった方からもバナナは支持されています。ファミリーマートの多くの店舗にはバナナ販売用什器を展開しており、そちらで他の野菜・果物等と陳列しております。

バナナは主に朝食用として購入されているのが特徴で、1本の商品は主に朝の時間帯での購買率が高い傾向にあります。複数本をパックにしたバナナパックは夕方以降、ご自宅向けのストックとしてご購入いただき、ご家族で食べていただけるケースが多いようです。

バナナの時間帯別販売構成比
バナナの時間帯別販売構成比

寺島 朝のニーズが高いということは、リピーターも多そうです。

久野 そうなんです。習慣的にバナナを買われるお客様がたくさんいらっしゃいます。ファミリーマート社内でも、朝の通勤途中に買ってきて食べている社員をよく見かけますよ。

─購入されるのはどのような方が多いのでしょうか?

久野 老若男女問わず幅広い層の方が買ってくださっていますが、購買客層を見ると1本ものは特に男性に人気があります。逆にパック商品の場合は、女性が多い傾向にあります。

─商品企画の久野さんから見て、「高地栽培バナナ」がたくさんの方から愛される理由はどこにあると分析されていますか。

久野 “おいしさ”が支持されているというのが一番だと思います。商品企画部門としては、品質からパッケージデザインに至るまで、バナナのおいしさがお客様に伝わるように工夫しています。

こだわりの「高地栽培バナナ」とは?

─改めて「高地栽培バナナ」商品化のきっかけや経緯をお聞かせいただけますか。

久野 Doleさんとのお付き合いは長く、2013年から12年近く続いています。当初は「こだわり栽培バナナ」の名称で、中高地栽培のバナナをファミリーマートのプライベートブランド商品として販売していました。当時から人気の高い商品ではあったのですが、よりおいしく満足感が得られるバナナをお客様に提供したいという思いから、Doleさんの力をお借りして「高地栽培バナナ」を企画しました。

─「高地栽培バナナ」は2021年末に発売された商品とうかがっています。

久野 はい、今ではロングセラー商品のひとつと言えると思います。コンビニの商品は新商品が続々と発売されるので入れ替わりが激しく、売り場もどんどん変わっていきます。お客様に満足いただける品質・味でなければ長く愛され続けることはできませんが、「高地栽培バナナ」はおかげさまで発売から4年以上にわたって支持をいただいています。

─商品名にもなっている「高地栽培」とはどのような栽培方法なのでしょうか?

寺島さん

寺島 高地栽培とは、標高500m以上の高地にある農園で行われている栽培方法です。高地であるために昼夜の寒暖差が大きいのが特徴で、夜に急激に気温が下がるため、温暖で気温差が少ない低地と比較してゆっくり成長します。そのため、低地で栽培するバナナが約10ヵ月で収穫できるのに対し、高地栽培バナナは収穫までに1年3~4ヵ月と長い期間がかかります。成長に時間を要することで、でんぷん質がより多く蓄えられます。

でんぷん質たっぷりの「高地栽培バナナ」は、まだ青い状態で収穫され、フィリピンの農場から日本に運ばれてきます。日本で追熟加工する際、バナナに蓄えられたでんぷん質が糖化されて糖度が高くなり、もちもちとした食感とコクのある甘味を持つバナナに仕上がります。糖度は22~25度程度で、18~20度程度の低地栽培バナナと比べても甘味が強いことがわかります。

久野 「高地栽培バナナ」は強い甘さと濃厚な味が特徴ですが、これもDoleさんが栽培方法にこだわっているからこそ実現している味わいなんですね。

2社の思いが一致したからこそ実現した商品化

─ファミマルブランドでは、「高地栽培バナナ」などの食品から生活用品に至るまで、さまざまな商品がラインナップされています。どのようなことにこだわって開発されているのでしょうか?

久野 ファミマルはコンセプトとして「ファミリークオリティ」を掲げています。これは大切な家族に自信を持ってお薦めできる品質とラインナップを提供するというものです。キーワードは「おいしい◎うれしい◎あんしん◎」で、お子さまからご高齢の方まで、すべての方が笑顔になるプライベートブランドを目指して私たちは商品開発を行っています。

一方、Doleさんは「フルーツでスマイルを。」をブランドメッセージに掲げ、フルーツで人々のさまざまな暮らしを笑顔にしていきたいという考えをお持ちです。このコンセプトが、“毎日にちょっとした幸せをお届けしていきたい”というファミマルの思いと一致していると感じ、一緒に取り組んできました。

久野さん

─企業としての文化に共感したこともタッグを組む理由のひとつになっているんですね。Doleとしては、ファミマルブランドでの商品化について、どのような思いを込めているのでしょうか?

寺島 久野さんのお話にあったとおり、Doleとしてもファミマルのコンセプトに共感したことが一番です。おいしくて安全な商品をお客様に提供したいというファミリーマートさんの思いに応えるべく、Doleのバナナの中でも特に品質にこだわった高地栽培のバナナを提供しています。

さらに、2025年4月末からは「高地栽培バナナ」のパッケージにDoleのロゴが入った新しいパッケージが登場しています。これは、Doleとファミリーマートさんが共同開発したこだわりのバナナであることをアピールしています。ファミマルのキーワードである「おいしい◎うれしい◎あんしん◎」を感じられる商品を全国のお客様に届けていかなければならないという思いが、今まで以上に強くなっています。

久野さんと寺島さん

久野 これまでもパッケージの裏面には、Doleさんのバナナであることを文字で記載していたのですが、表面にDoleロゴをデザインしたのは今回が初めての試みです。パッケージにファミマルとDoleの2つのブランドロゴを併記するダブルチョップにより、これまで以上に両社のシナジーが発揮されることを期待しています。

寺島 Doleとしても「高地栽培バナナ」をとおして当社の認知度が高まることはありがたく思いますので、これからもよい関係を続けていきたいです。

「もったいないバナナ」を使ったフードロスの取り組みも

─ここまでのお話から、「高地栽培バナナ」にはファミリーマートとDole、それぞれの思いが込められていることがわかりました。最後に、「高地栽培バナナ」のこれからについてお聞かせいただけますか。

久野 「高地栽培バナナ」はファミマルの人気商品ですので、引き続きよりおいしく食べていただくための取り組みをDoleさんと続けていきます。またフードロスの取り組みとして、「高地栽培バナナ」の規格外品である「もったいないバナナ」を使用した「冷凍チョコバナナ」を期間限定で販売しています。2024年に一部の地域で限定販売を行ったところSNSで話題となり、即完売となりました。2025年も4月末に発売したところ瞬く間に完売する人気ぶりで、うれしく思っています。こうした活動は廃棄バナナを削減するDoleさんの「もったいないバナナ」プロジェクトに賛同した取り組みです。規格外のバナナを使用しているため数量限定になりますが、今後も続けていきますので楽しみにお待ちください。

寺島 「冷凍チョコバナナ」はテレビ番組でも取り上げられていましたね。

久野 規格外品のバナナももちろん「高地栽培バナナ」ですので、そのおいしいさも人気の要因になっているのではないかと思います。バナナは凍らせても固くなりすぎず、やわらかな食感をお楽しみいただけるよう、凍結方法にも工夫しております。

─Doleとしての「高地栽培バナナ」の今後についても教えてください。

寺島 「高地栽培バナナ」はDoleの総力を結集し、こだわって作った商品なので、今後もぜひたくさんのお客様に楽しんでいただきたいと思っています。ファミリーマートさんは全国に店舗網を持っていらっしゃるので、これからも多くの方にあらゆるシーンで食べていただけるように協力関係を強化していきたいです。

久野 ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします!

担当者がガチ推し! バナナと最強コンビのファミマグルメは?

そのまま食べてもおいしいバナナですが、さまざまな食材と相性がいいのでアレンジも無限大! ファミマル商品も「高地栽培バナナ」も知り尽くしているファミリーマートの久野さんに、一緒に食べるとおいしさ倍増!というおすすめの組み合わせを教えていただきました。

おすすめ①│「高地栽培バナナ」×「のむヨーグルトクリーミープレーン」

バナナとヨーグルトの相性が最強であることは多くの方がご存じかと思います。その中でも「のむヨーグルトクリーミープレーン」は、甘さを抑えながらも、濃厚でコクがあっておいしさが際立っている商品です。バナナの甘さとヨーグルトの酸味が抜群に相性がよく、朝食としても楽しめます。

おすすめ②│「高地栽培バナナ」×「4種の素焼きミックスナッツ」

バナナの糖質とナッツの脂質は相性がよく、体を動かすエネルギー源になります。どちらも腹持ちがよく、仕事中など小腹が空いた時にぴったりなので、仕事を頑張ろうという気力が湧いてくる組み合わせです。特にアーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツ、クルミの4種類が入った「4種の素焼きミックスナッツ」は食べやすく、からだにもやさしいので私のイチオシです。

ファミマル「高地栽培バナナ」のラインナップはこちら

高地栽培バナナパック
価格:268円(税込289円)
発売地域:全国(宮崎県、鹿児島県を除く)
※沖縄県は仕様が異なります。

高地栽培バナナ1本
価格:130円(税込140円)
発売地域:全国(宮崎県、鹿児島県を除く)
※沖縄県は仕様が異なります。

Premium Highlandバナナ
価格:176円(税込190円)
発売地域:全国(北海道、九州、沖縄県を除く)

※軽減税率対象商品につき、税込価格は消費税8%にて表示しております。
※店舗によって取り扱いのない場合がございます。

※記事の情報は2025年5月30日時点のものです。